株主優待と配当金は株を保有し続ける事で得られます。
どちらも有利不利が分かれていて人によっては株主優待が良いかもしれませんし、人によっては配当金が良いという派もいると思います。
自分は株主優待株と高配当株どちらも持っていましたが結論を言うと自分は配当金の方を優先して銘柄を選びます。
今回は株主優待と配当金の比較をしてみたいと思います。
目次
株主優待のデメリット
使い道が限られている
株主優待と聞くと銘柄の自社商品や買い物券が該当します。
自社商品ですと海苔とかお菓子ならまだいいんですがお茶っぱとかワインとか送られてもあまり使い道はないですし割に合いませんよね。
買い物券にしても銘柄が運営している店でしか使えないケースが殆どですからその店に行く機会がなければただの紙になってしまいます。
その店の常連客になってる位、沢山行ってる環境じゃないと株主優待が不便になる場合もあります。
有効期限がある
吉野家やビックカメラの株主優待券を使った経験があるのですが優待券に有効期限があるのが少し煩わしく感じます。
吉野家は1年間なので多少使えるタイミングはあるものの、ビックカメラは
有効期限前に使い切らないと勿体ないという意識になってしまって特に用もないのに無理して使ったりとこれもあまり割に合わないんですよね。
やっぱり好きなタイミングで使えるからこそ価値があるんじゃないかと思います。
ポイント値引き対象外になりやすい
例えばビックカメラで5000円の商品を買うとします。
通常なら現金で支払ってポイントカード値引きが10%なので500円分が入ります。
しかし優待券で2000円分払って残りを現金で払った場合、ポイントは300円しか入りません。
要は優待券で払った分はポイントが付かない事が多いです。
吉野家とビックカメラで実際優待券を利用しましたがどちらにも優待券の金額分はポイントがつきませんでした。
優待券はお得そうに見えてポイントがつかないというセコいデメリットがありますね。
株主優待のメリット
課税されない
課税口座では売却益や配当金に対して税金が20%かかりますが株主優待には一切税金がかかりません。
株主優待の最大のメリットと言えるでしょう。
課税されない分、税金が非課税になるNISAで利用しても意味がありません。
株主優待株を買う時は課税口座で買う事をおすすめします。
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配当金のデメリット
税金がかかる
配当金は課税口座の場合は20%の税金がかかります。
10000円の配当金が入るとしたらその内の2000円は税金として持ってかれて8000円しか受け取れない計算になります。
このデメリットによって課税口座では株主優待の方が良いという声が多いですね。
いちいち銀行に振り込まないといけない
配当金は証券口座に振り込まれる為、銀行に入れたい場合には都度、銀行への振込手続きをしないといけません。
証券口座から銀行への振込手数料はかかりませんがいちいち手続きするのはちょっと面倒ですよね。
配当金のメリット
メリット
- 有効期限がない
- 使い道が広い
配当金のメリットは株主優待のデメリットである有効期限や利用できる場所に全く限りがない点ですね。
現金なので好きな所で使えますし有効期限もありません。
「株主優待は課税されないからいい」と思いがちですが自由に好きな時に使えるというのは課税よりでかいメリットだと考えます。
株主優待と配当金の比較
株主優待 | 配当金 | |
課税されるか | 課税されない | 課税される |
使用期限 | 優待券等は有効期限がある | 現金なので期限はない |
対応範囲 | 優待券は銘柄のグループ店のみ | 現金が使える店・サービスすべてに対応 |
それぞれがメインとされる | 日本株 | 外国株 |
ざっくり比較してみました。
例えば、利回り5%の株主優待と配当金がありますが配当金は20%の課税されるので実質利回りが4%になります。
5%の株主優待と4%の配当金、果たしてどちらがお得なんでしょうかね。
数字で見れば株主優待がお得でしょう。
しかし利便性の面で考えれば配当金の方が使いやすいです。
例えば吉野家の株主優待を貰ったとしても吉野家以外の飲食店に行く機会はあるでしょうし、激安スーパーでは300円弁当があって吉野家よりボリュームもあります。
結局、吉野家以外に安く腹を満たせる手段があると考えると配当金の方が良いという思考になっちゃうんですよね。
そういう意味だと節約知識が豊富な人は配当金がおすすめです。
しかしすべての人に配当金をおすすめするわけではなく、人の好みや思考によっては株主優待の方が良い時もあります。
生活する上でどちらが自分に適しているかよく考えてから選んでいきましょう。
最後に
株主優待と配当金の比較についてお話ししました。
株主優待も配当金もそれぞれに特徴があり、株主優待は税金がかからない点、配当金は使い道が広いという点でかなり悩まされます。
自分としては多少利回りが下がっても、使い道に束縛されない配当金をおすすめしたいですね。