米国株の中で自分が最も熱中しているものがあります。それがADR(米国預託証券)です。
このADRは普通の米国株では得られない大きなアピールポイントがあるのです。
自分の投資のほとんどがこのADRを利用していて安定した資産運用ができています。
今回はこのADRについてお話ししていきます。
目次
ADRとは?
ADRはAmerican Depositary Receiptの略で米国以外の国の株を米国証券会社で買う事ができます。
もともとはアメリカの投資家がアメリカ以外の外国企業に自国通貨(ドル建て)で投資できるように作られたものです。
米国株を買える証券会社であれば大体ADRは使えると思います。
メリット
ドルで購入ができる
例えばイギリスの株を買う場合はイギリスの通貨で買わなければなりませんしイギリス株を扱っている証券会社を選ばないといけません。
しかしADRではADRで取り扱いしているイギリス銘柄なら米国株を買うとの同じでドルで買う事が出来ます。
様々な国の株をドルで買えるのはうれしいですよね。
更に他国の通貨や株の売買は手数料がかなり高いのですがADRでは米国株を買うのと同じ手数料です。
日本以外の他国の株は米国株が一番手数料が安いのでADRは経済的メリットがあります。
外国税がかからない銘柄がある
これがADRを利用する上で最もでかいメリットです。
米国株では日本国内の税に外国税10%が追加されるのですがADRでは国によって外国税はかかりません。
ちなみにイギリス株では外国税がかかりませんのでNISAで買えば税率0%で外国株を楽しむ事が出来ます。
米国株のデメリットを消しつつ外国株を持てるんですから一攫千金を狙えますね。
高配当の銘柄が多い
人気のADR
- HSBC
- BP
- ロイヤルダッチシェル
- グラクソスミスライン
- ブリティッシュアメリカンタバコ
これも米国株同様配当利回りが高い銘柄が多いです。
上記の人気のADRはイギリス株で外国税がかからず配当利回りと時価総額が高い銘柄ばかりです。
高配当の上に外国税もかからない、これがADRの人気の一つなんです。
デメリット
米国株より外国税の高い銘柄がある
外国税がかからない国もあればアメリカ株以上に外国税率の高い国もあります。
昔ロシアのADR株を買いましたが外国税15%と米国株以上の税率でした。
自分が投資したいADR株がありましたらその国の税率がどの位なのか調べると良いでしょう。
管理手数料がかかる
配当を受け取った際にADR管理手数料と言うのが発生します。
これも銘柄によって手数料が変わってきますし、手数料のかからない銘柄もあります。
米国税よりは格段に低いのであまり気にはなりませんが事前に調べてみた方がよさそうです。
米国株以上に銘柄の情報収集が難しい
イギリスやロシア等はアメリカよりも情報が調べしにくく経済状況の把握が難しいです。
ここまでいくと単純に配当狙いで時価総額、手数料、税率、配当利回りと言った情報だけで買う事になるので、難しく考えずにシンプルな思考で買えるのがメリットのような気もします。
ADRの有効な利用法
ADRは現行NISAとの相性が非常に良いです。
特に高配当で外国税が非課税になるイギリスのADRなら非課税で高配当を受け取れるので非常にお得なんです。
実際にNISAで120万円分のブリティッシュアメリカンタバコを買ったんですけど、1回の配当で25000円近く貰いました。
年4回もらえるので年10万円近くもらえるペースになります。
これが成り立つのはNISA+ADRがあるからこそなんです!
不動産投資で不労所得なんて言いますけど、ADRで配当生活した方がよっぽどローリスクで不労所得を得やすいかと考えます。
ADRはこんな人におすすめ
- 高配当でインカムゲインを狙いたい人
- 現行NISAを使う人
- 外国株を持ちたいけど外国税を払いたくない人
最後に
今回はADRについてお話ししました。
米国株だと外国税もかかってしまうので買うのに抵抗があるかもしれませんがADRなら国によってかからないので手が付けやすいですね。
高配当銘柄が多くNISAとの相性がいいので不労所得を得るにはADRが最もお勧めと言えるでしょう。
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外国株は口座によって為替手数料や取り扱い銘柄数が異なります。
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