IHクッキングヒーターは新しい家だと結構見かけるのですがまだなじみはないですよね。
やっぱ料理をする時と言えばガスコンロでそれ以外のを使うのはちょっと抵抗があります。
実はIHクッキングヒーターは単身者が利用する上ではお得なんです。
今回はIHクッキングヒーターの特徴やガスコンロとの料金の比較についてお話ししたいと思います。
目次
IHクッキングヒーターの特徴
電気を使う
IHクッキングヒーターはガスは使わず、電気を使用して熱を出して暖めていきます。
火は出ないので火事になる危険性が低いのが特徴です。
また周りに放熱する事もないので夏場のキッチンでも快適に料理を楽しめるでしょう。
放熱しないデメリットとしてはフライパンを振れない事ですね。
電気を使うのでかかるのは電気代になります。
従量電灯B・C電気料金(東京電力エナジーパートナー) | ||
電力量 | 単位 | 料金 |
最初の120kWhまで(第1段階料金) | 1kWh | 19円52銭 |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 〃 | 26円00銭 |
上記超過(第3段階料金) | 〃 | 30円02銭 |
電気代のプランには上記の様に使用した量が多いと料金が上がるのもあります。
IHクッキングヒーターを使う際は自分の電気プランを見て利用に適しているか確認しておきましょう。
火は出ないにしても利用直後のIHクッキングヒーターは非常に熱くなってます。
安易に触らないようにしましょう。
掃除が楽
ガスコンロは五徳にコゲがこびりついたり五徳を外して中まで掃除しないといけない汚れが付きやすい形状です
形状がホットプレートの様に平らなので拭くだけで掃除が楽ちんです。
また、油煙もほとんどあがらないため、換気扇の掃除も楽に行えます。
IH対応の鍋で利用可能
鍋の種類 | IHヒーター |
鉄・鉄鋳物・鉄ホーロー | 〇 |
18-0ステンレス 鍋底に磁石がよく付くもの | 〇 |
18-8/18-10 ステンレス 鍋底に磁石がつかないもの | △※鍋の種類によっては、火力が弱くなったり、加熱できないものがあります |
多層鍋 鍋底に磁石がつくもの(多層で間に鉄をはさんでいるものや、底が18-0ステンレスのもの) | △※鍋の種類によっては、火力が弱くなったり、加熱できないものがあります |
多層鍋 鍋底に磁石がつかないもの | × |
銅・アルミ | × |
土鍋 | × |
耐熱ガラス | × |
一応オールメタルやラジエントと言った種類なら対応してますが賃貸やAmazonで買えるIHだとその2種類には対応していないので省略します。
IHクッキングヒーターではガスコンロの様にすべての鍋・フライパンに対応しているわけではありません。
アルミ製の鍋なんかは安く手に入ることから使う人も多いですがIHクッキングヒーターでは使えません。
IH対応に切り替えなきゃいけないわずらわしさをありますね。
IH対応器具と言ってもそれほど高額なものではないです。
ガスコンロとの料金比較
IHクッキングヒーターは火が出ない、掃除が楽と言った特徴がありますが電気代はどの位かかるのでしょうか?
IHの最大のライバルであるガスコンロと同じ料理を行った場合での料金を比較してみましょう。
- カセットコンロ
- プロパンガス
- 都市ガス
この3種類で比較します。
IHクッキングヒーターの電気代は、一般的な家電製品の電気代を計算するのと同じように算出します。計算には以下の式を用います。
消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量料金 = 電気代
LPガスの発熱量を24,000kcal/m3、都市ガスの発熱量を11,000kcal/m3として計算。また、1kWh=860kcalとして計算しています。
出典元:でんきと暮らしの知恵袋
料金の計算方法は上記に従い、東京電力の「重量電灯B」プランの第二段階料金で比較します。
炒め物(強火/3000kWh)5分と煮込み(中火/1000kWh)15分で比較したいと思います。
カセットコンロの比較
炒め物 | 煮込み | |
IHクッキングヒーター | 約6.5円 | 約6.5円 |
カセットコンロ | 約6円 | 約6円 |
カセットコンロのボンベの1本あたりの価格は約73円で使える量は約3000Kcal程です。
カセットコンロが圧倒的に安いかと思いきやそれ程差はありません。
しかしIHクッキングヒーターでは温まるのが非常に早いというメリットがあります。
数字上ではわずかにカセットコンロの方がよさそうに見えますが煮込みと言ったゆでたりする鍋物であればIHに軍配があがるでしょう。
プロパンガス
炒め物 | 煮込み | |
IHクッキングヒーター | 約6.5円 | 約6.5円 |
プロパンガス | 約5.5円 | 約5.5円 |
プロパンガス(LPガス)の1kWhあたりのエネルギーコストは、約21.21円になります。
調べて分かったんですがそれ程、プロパンガスの料金はカセットボンベとの差はありませんでした。
こちらもカセットボンベ同様、うどん、そば、ラーメンと言ったゆでたりする料理ではIHの方が安いでしょう。
都市ガス
炒め物 | 煮込み | |
IHクッキングヒーター | 約6.5円 | 約6.5円 |
都市ガス | 約3円 | 約3円 |
都市ガスの1kWhあたりのエネルギーコストは、約12.10円になります。
プロパンガスの約半分の費用でIHクッキングヒーターとは倍近い価格差です。
強火で利用したり、長時間になればなるほど価格差は生まれてきます。
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それでもIHをおすすめする訳
プロパンガスとそれ程、差がなくあまり安いイメージがIHですが賃貸ではこのIHを知ってる事で安く抑えれる可能性があります。
賃貸でコンロを選ぶとき皆さんは恐らくコンロ2口が設置ずみもしくは設置が可能なのを選ぶかと思います。
でもよく考えてください。
IHクッキングヒーターはカセットコンロの様に持ち運びが可能で安く買えます。
もしコンロを2口じゃなく1口にする事で月3000円安くなったらどちらを選びます?
自分だったら間違えなく1口を選びます。
さっき都市ガスとIHとの料金差は約3.5円と言う結果になりましたがもし炒め物と同じ調理方法を2食×1ヶ月(30日分)にしたらどれ程の価格差が出るでしょうか?
わずか210円です。1口コンロがIHクッキングヒーターでもその2倍の420円です。
この点から見れば魚焼きグリルを使いたいと言った希望がない限り2口コンロにこだわる必要はないのです。
しかし2点注意点があります。
- 電気コンロは選ばない
- IHクッキングヒーターでも都市ガスを選ぶ
電気コンロは一人部屋で設置されているコンロですが温まるのにものすごい時間がかかります。
その上、掃除もコンロ並みに面倒なので避けた方が良いでしょう。
またIH設置済みの賃貸でもガスは都市ガスを選びましょう。
ガスは料理だけじゃなく、エアコンで暖房をつけたり、お風呂でお湯を出すのにも必要です。
特に暖房については都市ガスでも毎日つけていれば月6000円行ったりと高くつきます。
都市ガスにした所で家賃が大幅に上がるわけではありませんので迷わず選びましょう。
最後に
IHクッキングヒーターの特徴やガスコンロとの料金の比較についてお話ししました。
料金自体はそれ程安くありませんが、掃除のやりやすさや携帯性の良さで賃貸で無理にガスコンロを2口にする必要性を無くしてくれます。
これによって家賃が更に落とせる可能性がありますので「コンロが1口しかなくてもIHでカバーできる」と視野に入れておきましょう。